¥120,000 (定価¥577,500)
知ってる人は知っているトライゴン初のプリメインアンプ。希望小売価格は58万、中古ショップでも30万円は下らないハイエンドクラスのアンプである。それが某オークションでは12万円である。即決落札した。

そして今日届いた。セッティングした。アンプも温まってない状態でもやはり一味違う。
それまで使ってたソニーのフルデジタルアンプは、それはもう鮮明そのものであった。しかし、量感というか、迫力というものが感じられなかった。さらに原音忠実派なELACのスピーカーで聞くと如実に露呈される。全く味付け、音楽性が感じられない。しかし、それがフルデジタル。とことんまでロスをなくした超純水milliQのような音であるのだが、水清ければ魚棲まずの如くかもしれない。
このトライゴン エナジーはアナログアンプである。しかし、ボリュームをDACで高精度に制御するなど最新のテクノロジーも取り入れている。
なんというか臨場感がある。フルデジでは中低音がどうしても細った感があったが、これは何か芯がある揺るぎない音を出してくる。アナログといえど、鮮明さもフルデジに劣っていない。しかし、それでいて尖った感じはなく、聞き疲れしない音である。まぁ価格帯が別格なんで、比べるのもどうかと思うが。

そしてデザイン。本当はブラックではなく、シルバーが欲しかったのだが、いざ届いてみると凄くカッコイイ。白くでかいボリュームノブがアクセントとなって、マットブラックのボディに赤LED表示。そして無駄のないシンプルなボタン配置と両脇のヒートシンク。写真と実物では大違い。さすがデザインとテクノロジーが融合したmade in Germany!というわけで、アンプとスピーカーがともにドイツ製になってしまった。


追記 2021.1.10
アンプ筐体の右側だけ異常に発熱することに気付いた。SP端子に繋いだスピーカーからもホワイトノイズが聞こえる。基本的にアンプの電源はつけっぱなしなので、このまま放置すれば火災の危険も考えられる。中古で購入し、さらに10年も経っているのでそろそろオーバーホールすべきか
トライゴンの日本代理店は、フューレンコーディネートという会社らしい。そこで症状をメールしたところ、本体を送ってくれということなので発送した。

***見積金額********

アンプ基板 右 1枚 ¥31,000
工賃        ¥6,000
税込み合計 ¥40,700

「アンプの右チャンネルが強烈に発振しており、DCバランスが崩れ、またバイアス電流が多く流れる状態でした。DCバランス及びバイアスの調整を行いましたが、調整ができない状態で、全く安定しません。また発振対策も無効状態でしたので、右チャンネルアンプの基板交換のみの対応となります。」
・・・何を書いているのかよく理解できないが、片ch基盤交換のみで現役復帰できるらしいので、OKし即入金
問い合わせから修理、返却まで一週間程度で完了した。故障はもちろんだが、アンプは正常に音が出ていてもバランスが徐々に狂っていくようなので、最大でも4-5年ごとにメンテするのが好ましいらしい。オカルトのアクセサリーに大金費やすくらいなら、機器のメンテに金を使うべき