告白
いまだかつてこれほどの衝撃作があっただろうか?淡々と冷酷無比に話す担任、森口の氷のように冷たい炎が目に見えるようだ。火曜サスペンスなどでよくある復讐劇だが、なぜここまで衝撃的にできたのかよくわからない。やはり陰湿な学級という閉鎖空間のなせる業なのか。
罪と罰。どうやって成敗、いや更正させることが最も有効なのか?少年法で守られた犯罪者を完膚なきまでに叩きのめす展開はまったく先が読めない。


ダークナイト
本作を含め、クリストファーノーランの作品はどれも異色で、深い構想が練られている。これまでのシリーズとは異なり、今回の敵のジョーカーは特に超人的な能力は持っていない。しかし、その化身はまさに悪魔であり最強。金と銃器で裏切者を生み出し、街を破壊しまくる。人間の敵は人間だと思い知らされる。ついには正義の象徴たる人物までも、口先1つで悪の権化に変えてしまう。完全な狂気の前に、決して殺さないというルールを守らねばならない正義の使者に勝ち目はあるのか?