近年、プチ断食により、ダイエットや健康増進を図ろうという本や番組がよく見られる。確かに飽食はよくない。肥満は多くの成人病の元凶であり、寿命を縮めることも科学的に示唆されてきた。また、空腹状態で細胞内ミトコンドリアが活性化し、 免疫力が向上することがわかってきた。
そして、今日のためしてガッテンは、プチ断食の効果とダイエットの弊害について。
プチ断食とは、全く食事を取らないことではなく、 短期的にカロリー摂取を大幅削減することである。摂取カロリーが少ないと、脂肪が消費され、体重が減る。
しかし、やりすぎは危険である。過度な食事制限は、中性脂肪だけでなく筋肉や臓器組織を破壊し、肉体は大いに弱体化する。脂肪燃焼で代謝される大量の酸性ケトン体は、中毒症状を起こす。さらに小腸の栄養吸収も低下し、より衰弱していく。
プチ断食による免疫活性化も、普通に腹八分で三度のメシを食っているより低かった。ダイエットのストレスで、逆に免疫力が低下したのか
そして、これまで勘違いしていた宿便という存在。腸内に排泄されない便が固着しているという認識であったが、内視鏡で便秘の女性を見てもそんなものはなかった。だいたい新陳代謝が早く、粘膜に覆われた腸壁に便が長期間付着することはありえない。断食で宿便が出たというのは、排泄された腸内細菌や腸壁組織が、食物がないことで普段と違った形状の便で出ただけである。断食や腸内洗浄しないと宿便がでないという、TVやエステから生まれた架空の存在である。
また、空腹で腹が鳴るのは消化器官の自浄作用に有効であり、その後の食事で蠕動運動が促進され、通便に効果的である。結局、腹が鳴ったら適度にメシを食い、動いていればいいだけである。今、話題の八雲式ダイエットに通ずるものがあるが、夜にたらふく食うのだけは腑に落ちない