だれしも独りでいるときに緊張などしない。所謂、自然体だ。
しかし、クライアントやお偉方の前でのプレゼン、試験や競技となると、よほど肝の据わった者でない限り、ある程度緊張するものだ。
私も頭にあったものが吹き飛び、動悸は速くなり、体は硬直し、言葉が出てこなくなる。
独りでいるときは簡単にできることが、なぜ思うようなアクションができないのか。
そして、ようやく気づいた。その差を。
人前では、自分を 守っているのである。
失敗してはいけない。笑われてはいけない。私はこんなに頑張ったんだ!全部発表してやろう。・・・
要するに、力んでいる。自然体ではないのである。
自然体でない状態で、自然体の行動などできるわけがない。
いいじゃないか、笑われても。失敗しても。
ミスをしたら、「どうもすみません」と頭を下げて、謝ればいいのである。
理解できていないなら、「バカなものでよくわかりません」と聞き直したらいいのである。一生懸命やっていれば、必ず評価する人はいる。
自分を守ろうとしなければ、行動も自然体になり、緊張から開放される。
外交も同じだと思う。
戦国時代や大航海時代ならまだしも、経済でがんじがらめの近代社会で、もはや領土の切り取り合戦はありえない。
なぜ武装するのか。なぜ反日を植えつけるのか。
国が飢えているなら、助けてくださいと世界中にお願いすればいいのである。気前のよい大国がきっと支援してくれる。
弱っているから獲って食おうという諸外国は、もはや少ないだろう。
攻撃姿勢をとるから、相手も攻撃姿勢をとる。国家もさらけ出せばいいのである。
日本のこれまでの外交姿勢は間違っていないと思う。変な隣国が多いので最近苦戦しているが・・。
この世で完璧な人物はいない。完璧な国家も存在しない。
自分をさらけ出してお互い協力すれば、うまくいく可能性は互いに牽制し合っているより、ずっと高いと思う。