¥32,540(税込・送料無料) サウンドハウス
昨年、ER-4Sのフラグシップモデルが2機種発売された。レビューでも4Sを上回る高音質と好評のようだ。問題はリファレンスモデル:4SR、低音増強モデル:4XRのどちらを選ぶかと言うことだ。視聴すればいいのだろうが、耳の穴深くに完全装着させないとまともに音がならないER-4シリーズで、誰が着けたかわからないものを押し込むのは気が引ける・・
ここはレビューと自分がどんな音を聞きたいかで決めた。4SRのレビューは旧版に比べさらに細かい音まで再現し、低音もよく出ているらしい。4XRでは、嫌味なく低音が増強され、普段聞きに最適らしい。両モデル所有の強者レビューでも4XR押しが多い。原音忠実な4SRも魅かれるが、ほぼ屋外での使用なので、迫力が増したという4XRに決定! いくら4SRと言えど、原音再生ではPCオーディオBugHeadバランス化HD800の自宅システムには敵わないだろう。


さすがフラグシップモデル!黒で統一されたパッケージに、立派なウレタンケースも付属する。15×10×4.5㎝というサイズからして、イヤホンケースというよりDAPも一緒に入れて使ってねということか。イアチップはフォーム、フランジ大・小の3種類。いつものフィルタセットも付属。定番の大フランジを装着。以前の白から透明になり、着けやすく汚れも目立たないか。
肝心の音だが、低音は確かに豊かなビートを刻む!それでいて中~高音もERらしい解像度がある。ER-4Sの頃の脳内に電子信号を送られているような、冷たいまでの超解像は感じないが、個人的に4XRのほうが聴きやすく好み。抵抗値も45Ωになり、DAPでも気楽にドライブしやすくなっている。MMCX端子でリケーブルも可能。新発売のDP-S1が届いたら、リケーブルしてバランス化も挑戦したい


総括
10年前から聞いていた、ER-4Sは確かにいい音だった。しかし、当時からやっぱ低音足りないんじゃね・・と思っていた。刺身をそのまま食べてるような、ステーキに塩胡椒もせずに食べてるような素材のみの味わいだった。対して、4XRは刺身に山葵醤油、ステーキに塩胡椒で適度に味付けして、ようやく美味しく頂けるような感じ。全く不満のない究極進化形になった!