タイヤは転がり抵抗の低さ世界一!と評判のヴィットリアコルサスピードTLR。レース用タイヤであり、一般走行には適さないと注意書きまである。しかし、クリンチャー走行では十分にグリップし、多少荒れた路面でもパンクすることなく、難なく走破。そして、何より上質な乗り心地と軽快な走りは、他を寄せ付けない
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チューブレス(TL)レディタイヤをクリンチャーで使い続けるのは、宝の持ち腐れ。いよいよ満を持して、ENVE SES3.4カーボンクリンチャーホイールでTL化を試みた。ENVEは内幅21㎜のワイドリム。チューブ抜いてフロアポンプでエア注入するだけでは、当たり前のように全くビードが上がらない。そんなことは想定内。CO2ボンベに切り替え、必殺の一撃を加えるが、まさかの敗北。エアがタイヤの隙間から空しく抜けていく・・
MTBのTL化では、ほぼ100%成功していたのに一体何が起こっているのだ!? いや、これは何かの間違いだとリベンジするも、空ボンベが2本3本と増えていく。
ネットで調べると、バルブコアを抜いたらさらに瞬間的大容量でエアをブチ込めることを知った。さっそく試すと、今度はパキパキ弾けながらビードが上がってきた。成功か!と思ったら、ガスが無くなると同時にタイヤが萎んだ。バルブから最も遠い反対側のビードが上がっていない。次こそは!と繰り返すが、その一部だけが意地でも入らない。リムがワイド過ぎて、25Cは嵌らないのか?
万策尽きた・・かに思えたが、最後の秘策を思いついた。クリンチャー走行で使ったチューブがある。チューブ入れて、片側のビードを嵌めたらうまくいくかも。TLバルブを外し、チューブ入れて、フロアポンプでエア注入。当たり前にビードは嵌った。ビードが落ちないよう、片側からチューブを抜いて、TLバルブに交換。さらに、TLバルブのコアも抜いて準備完了。
いざ、CO2ボンベで渾身の一撃!前よりもすごい勢いでビードが上がる。バキバキメキメキ、パンパン!っと、怖いくらいにタイヤがモリモリ膨らむ。そして、完璧にビードが嵌った。もちろんバルブコア抜いているので、ガスが無くなれば再び萎む。バルブからシーラント注入し、コアを捻じ込んでフロアポンプでエア入れる。ポンピングしていくと、タイヤはいつものあるべき姿を取り戻した。これにて、一件落着!ではなかった。今度はどこからともなく、エア漏れ音がする。
これはMTBに新品TLタイヤを嵌めた時も同じ。シーラントが微細隙間を塞ぎ、気密層が安定化するまでは仕方ない。1気圧まで減っては7気圧までエア追加し、ホイールを回して指で揉む。これを5セット繰り返すころには、3~4気圧まで安定してきた。再度7気圧までエア注入すると、外に出て近所を5分ほど走る。タイヤに振動と高回転を与えて、気密層を鍛える。これが功を奏し、さらに3回ほどエア減からの追加を繰り返した頃には7気圧でほぼ安定。一夜明けても、6気圧をキープ
さっそく、クリンチャーと同じ6.5気圧で試走してみた。劇的に衝撃吸収性が高まった、という印象はない。超ワイドリムによるエアボリューム増大の恩恵が大きすぎるので、クリンチャーでも快適性のしきい値を超えていたのだろう。しかし、さらにしなやかになり、角が取れたのは間違いない。何よりも接地感が増し、高速走行時に感じていた低転がりに伴うグリップ抜けの恐怖感が払拭された。MTBのTL化よりも難易度の高い、ロード用超ワイドリムTL化を成し遂げた甲斐は確かにある