2023モデル サイズ:56
カラー:サテンオイルグラナイトオーバーメタリックディープレイク


~購入のいきさつ~
7年近く乗ってきたS-WORKS TARMAC SL6ULリムモデルは、軽快でしなやかな乗り心地で今でも特に不満はない。これまで関西や長野・群馬のいくつもの峠を上ってきた
でも、ディスクブレーキや電動シフトに興味ないかと言うと、そうでもない。しかし、乗り換えとなると、ホイールからコンポまで全とっかえとなるので二の足を踏む
以前から物色はしていた。DOGMAはシルエットが美しいが力不足だろう。F7程度にするか。しかし、完成車は100万以上するのにホイールが鉄下駄・・、ホイール交換前提なのでさらに金がかかる。今のバイクよりかなり重くなるのも躊躇する
TARMAC SL8は乗り心地と空力が向上したらしい。しかし、中古でも100万はくだらない
あまり人気はないが、実はかなり評価が高い。そして知名度の低さゆえにお手頃になっているバイクがある。その名は、AETHOS。ディスク仕様なのにSL6ULに比肩する軽さ!
単に軽いだけのヘナヘナフレームではない。その軽さは、徹底したシミュレーションと実験に基づいている。日本はもちろん、海外の動画を見ても絶賛されている。快適性、登坂性は素晴らしいが、高速域が伸びない。レーサー仲間とのツーリングでは離されるなどの話もある。察するに、ソロサイクリングを極めたバイク。私にピッタリ!
頻繁に中古市場をチェックして1年あまり。ようやく触手が動いた。最新の電動デュラに、新型モデルのalpinistカーボンホイール、alpinist一体型カーボンハンドル、3Dプリントのミラーサドルと余裕で100万オーバーのバイクが、何と60万円台!目立ったキズもなく、フレームの色もカコイイ。通常のAETHOSは”S-WORKS”のロゴがダウンチューブになく、ちょっと殺風景。なぜかこのカラーモデルだけ、デカデカとロゴが入っている。やっぱこうでなくっちゃ!
フレームサイズ、ステム長、ハンドル幅まで今と同じ。これは神からの啓示か、とうとう決断の時が来たのか!詳細写真を血眼で閲覧してトップに戻ると、「売り切れ」の文字出現。何と売れてしまった・・
唖然とした。数時間前に出たばっかだよね?呆然と風呂に入り、数時間後に再度閲覧しているとまた出てきた。どういうこと?意味が分からないが、今度こそ迷わずポチ!とな

~到着・設定~
届いたその日に半分解バイクを組み立てる。フォークがガタついたが、ハンドル切った状態で調整するとうまくいった。フレームから伸びている2本のコードをシートポスト内蔵バッテリーのコネクタに接続。しっかり挿してなかったので電源入らなかったり混乱したが、再度奥までカチっと差し込んだら変速できるようになった
電動シフトはやたらハイテクだった。シンクロモードというのを前に聞いたがよく理解できなかった。どうやらフロントとリアのギア組み合わせを考えなくても、今のギア比よりアップするかダウンか選ぶだけで、ある時からアウターになったり、インナーになったりギア比が急変化しないよう自動でセレクトしてくれる
そこで、右の小レバーをリアアップ。左小レバーをリアダウンに設定して、F1ハンドルよろしくパドルシフト仕様に。左右の大レバーはフロントのアップダウンに当て、停止前にインナー落としたり、坂道前後の急変化に対応できるようにした
電化で困るのが電欠。一番これを危惧していたが、ガーミンGPSのパラメーター画面に電池残量をリアルタイム表示できる。一度充電したら1,000㎞程度は走れるらしいが、常に残量監視できるのは安心する

~ファーストインプレッション~
これまで試走会などで走っておらず、ぶっつけ本番。走り出すとフレームのしなやかさがある。リムブレーキバイクとほぼ変わらない乗り心地。初期のディスクロードを試走したことあるが、ガチガチで乗れたものじゃなかった。遂にここまで来たか、と感慨深い。振動吸収性も確かに凄い!手が痺れるような荒れた路面の振動が見事にマスクされる。28Cタイヤの圧倒的エアボリュームのなせる業か、フレームの魔術師P.デンクの本領発揮なのか
電動シフトはあまりに速く、たまに変速したのかもわからない。次の変速でアウター・インナーが変わる時にGPSからピ!と音が鳴る。超ハイスピードのFD変速にショックはないが、事前告知は安心。GPSデバイスとコンポの連携に脅威を感じる。そのうち、ケイデンスに合わせてAIが変速するのだろう
走り出して十数分、何か違和感がある。速度が伸びない。いつもの調子で走っていても、速度が1割ほど落ちる。この踏み込みなら時速35㌔は出るところが、30程度しか出ていない感じ。ちょっとストレス・・
やっぱタイヤが悪いのか、太すぎるのか。型落ちとはいえ、レースバイクとコンフォートバイクの差なのか。タイヤはしなやかで安定感あるが、やっぱ伸びない。今まで乗っていたのが世界最高の転がり抵抗の低さに輝いたコルスピだし、相手が悪い。やはりタイヤは大事だ。コルスピの快楽的な軽快さ、リニアに駆け抜けていく疾走感を知ったらもう戻れない
平地はこのようにもどかしさを感じていたが、予想外に上りは気にならない。これまで重力に逆らって必死にペダルを回して足掻いていたが、AETHOSでは重力の引き戻し感は薄れ、逆に押されているような軽快さがある。SL6で数えきれない峠を上ってきたが、この感覚はなかった。これでコルスピに替えたらどうなることやら
インプレを見ていると、ごくたまにSL8やAETHOSは撓りすぎて進まないというのがあり、気になっていた。試しにヒルクラで強めに踏んでみてもへこたれた感じはしない。チューブは脚に優しいしなやかさがあるが、骨格は頑とした揺るぎなさを感じる。前後スルーアクスルの剛直さ所以だろう。これはリムバイクとは異なる。リムバイクではチューブに頑丈さはあるが、骨格はどこか華奢な感じ。速度が上がると不安感が深層にあった
揺るぎないフレーム剛性と安定感ある28Cタイヤだけに、下りは無双。これまでは安全のためにちょいブレーキ入れとくかという速度域でも、ノーブレーキで突っ走ってしまう。ディスクブレーキも進化しており、安物MTBのようなガッツンブレーキではなく、リニア感ある制動性で操作しやすい。リムブレーキの正統進化形として違和感なし!
今の状態でインプレを書くには早すぎる。フレームやホイール性能を吟味するのに、このタイヤ(無印ターボT5)では力不足。タイヤ交換でこのバイクは化けること確実。おって報告!


追記
普段履いてるタイヤに替えてみた。いつもの転がりの良い軽快さが戻ってきた。25Cに替えたのに振動吸収性はそれほど低下していない。フレームは前と同じfact12rの軽量高剛性カーボンなのに、ここまで変わるのか?もはやMTBの極太タイヤの振動吸収性だぞw
加速性も上がった気がする。これまで30前後で1度閾値があり、さらに踏み込んで35、本気になって40オーバーだった。本機ではすっと35オーバーまで一気に伸びる。上りも相変わらず、スルスルとよく進む