何でもない旅の記録

暗闇の中にいてこそ、光の眩しさがわかる。 苦しんでこそ、達成感という感動がある。 無私になってこそ、得られるものがある。

カテゴリ:読書感想文

南直哉 著 お遍路を結願し、仏教を一言でいうと常識を覆せ!というパンクでアナーキーなものだと思っていた。しかし、本書の前ではまだまだ考えが浅かった。自分など大切なものではない。成功しようと渇望するな、夢を叶えようと思うなと自己啓発本などでよく書かれている ...

「成功したら幸福になる」が間違いだった!?これは日本人だけでなく、世界中が妄信している致命的な問題だと思う。あれほど成功して知名度も資産もあるはずの有名人が自殺した?というニュースが最近少なくない。私も正直理由がわからなかったが、この一言で腑に落ちた。自 ...

藻谷浩介 著欧米のマネー資本主義に舵を取ったことで、日本の一次産業は衰退してきた。地方に仕事はなくなり、都会の競争に次ぐ競争で神経すり減らす生活が当たり前になっている。先進国はエネルギーや食料を他国に頼る脆弱な基盤の上に成り立っている。本書で紹介された数々 ...

マーシー・シャイモフ著もともとヒトは悲観的に考えるように遺伝子にプログラムされている。最悪のことを常に想定していなければ、このか弱い生物は生存できなかったからだ。ゆえに、生半可な意識改革では楽観的思考に変えることはできない。本著では様々なマインドトレーニ ...

ジョシュア・ベッカー著ミニマリズムとは、ただクローゼットや引き出しをスッキリさせるだけではない。ムダや執着を無くして最高の生き方に切り替える手法だ。本書では物理的な物の処分・整理にとどまらず、人間関係にまで及んでいる。自分を傷つけるような存在、双方とも利 ...

漫画、裏バイト「交通量調査員」の話が面白い。マンガワンで無料で読める。心霊スポット赤刃トンネルから出てくる車両!?をカテゴリ別にカウントするというバイト。しかし、大金を手にするためには今回も命がけ・・ストーリーには言及しないが、その中で以下のセリフが実に ...

飢餓や疫病に怯え、水と食料を命がけで奪い合っていた大昔に比べたら、我々はなんて恵まれた生活をしているのだろう。しかし、この現代社会を本当に楽園と思っている人がどれほどいるのか?幼い頃から競争に晒され、他人の評価に怯え、心は宙を彷徨う。この苦しみの根源は何 ...

マシュー・サイド 著人生は失敗の連続である。問題は失敗から学んで改善することができるか、いつまでも失敗を繰り返すのか。できれば、他人の失敗から学ぶことができるかだ。これは個人・組織を問わない。失敗への取り組み方の違いにより、その後の成長は大きく異なる。アメ ...

インパクトある題名に期待していたが、精神科医である著者のエッセイがオチもなく淡々と綴られていて少々拍子抜けした。ところで、私は鏡を見るのが苦手である。洗面台の鏡に映る自分を見ていると、自分とは何か? なぜこの手は動くのか? 意識とは? 存在とは・・、と無 ...

とっつきにくい統計学の計算手法について、なぜこの計算をするのか、何ができるのかをわかりやすく説明している。めざましい技術発展によって、膨大なデータや難解な計算手法であってもPCで処理することが可能となってきた。しかし、その分析結果から次に繋がるアクションを ...

なぜ、我々は自転車に乗ることができるのか?なぜスケート選手が、ツルツル滑る氷の上で回転することができるのか?全ては経験によって、運動のフィードバックを獲得したことによる。そして獲得後は、もはや意識せずに行動することができる。しかし、これを数学的、生理学的 ...

この情報化社会において、個人の主観だけに基づくデータなしの議論など全く無意味だ。そして、無秩序で誤差に溢れたデータの海から、信頼性ある有益な数値を見つけ出す手段が統計学(データ分析)である。しかし、データ分析は両刃の剣である。解析者の力量によって、そのデ ...

インターネットなどの高度通信技術によって、情報が距離に依存しなくなったことに伴い、時代の流れは飛躍的に加速された。ゆえに、会社経営のクロックスピードもアップし、どんな企業も安泰ではいられない。時代の流れに沿った経営の舵を切りそこなったら、どんな巨大企業も ...

私を含め、多くの人がビジネスでの成功は、時の運と金次第と思っているだろう。しかし、成功にはいくつかの共通点があることがわかる。発生してくる猥雑な多くの問題にいかに対処できるか。また、初期条件のわずかな違いが経路依存性を生み、結果が天と地ほど大きく異なる可 ...

自然科学(サイエンス)は、中世の貴族の道楽から始まった。しかし、今では細分化され、高度化され、科学者は自身の研究を追求するあまり、他分野に目を向けなくなってきた。例えるなら、ひたすら深い井戸を掘り進める穴掘り職人のようなものだ。これを著者は「垂直思考」と ...

¥1,575これまで数え切れないほど峠を越えてきたが、日本にはまだまだ峠があることを思い知らされる。日本峠100選は、マンネリ化してきたサイクリングに新たな知見と感動を与えてくれるだろう。紹介される峠は、風景写真と地図はもちろん、標高断面図で険しさも一目瞭然。百 ...

¥1,575サイクリングのルート作成で重宝しているツーリングマップルでも、林道に関してはいまいち詳しくない。大型書店やAmazonで検索しても林道を紹介しているような本はほとんどない。この本はメジャーな大規模林道は、実際に走行して詳細なレポートを記載。また数十本もの ...

¥3,500以前にTVCMで見て、強烈なインパクトがあったストランドビースト。風を受けて、まるで生きているかのように無数の脚が歩みを進める。あの複雑怪奇なマシーンがとうとうミニチュア模型になった!箱の中には無数の骨格が・・。小学校までプラモをよく作ったが、これはジ ...

「岳」 石塚真一読んでいたのは一昨年だが、感想を少し。ボランティア山岳救助員、三歩のレスキュー話。登山の素晴らしさと遭難の悲惨さがよく描かれている。腐乱死体や、滑落でボロ雑巾になった死体などグロも満載。一番面白かった話は、1巻の「イナズマ」。雷が近くに来た ...

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